土地を知る

この田んぼから、
何ができるだろう。

使われなくなった農地のこと、能登で起きていること、そして私たちが泥ん子運動会を始めた理由を順番にまとめました。

能登の農地
現地に行ってみると、数字だけでは分からないことがたくさんあります。

現地から考える

この土地から、企画を考えました。

数字や制度だけではなく、実際の農地と、そこで活動してきた人の姿から企画を考えています。

土地能登の農地の近景
実際の土地を見ると、排水や動線など考えることが見えてきます。
開催日9月20日の泥ん子運動会で子どもと学生スタッフが田んぼで楽しむ様子
9月20日、この土地に実際に人が集まり、泥ん子運動会を開催しました。
人能登で活動する学生メンバー
現地で話を聞き、できることを考えてきました。

言葉から

似ている言葉でも、少しずつ意味が違います。

似た言葉を混同しないよう、基本の意味を整理しました。

統計上の言葉

耕作放棄地

以前は耕作していたものの、一定期間作物を作らず、今後も耕作する意思がない土地を示す言葉です。

現地の状態

荒廃農地

現に耕作されておらず、通常の農作業では作物の栽培が難しいと判断された農地です。

農地法

遊休農地

耕作されていない、または利用が著しく不十分な農地を制度上確認する言葉です。

出典:農林水産省「農業資源調査の概要」「用語の解説」「荒廃農地の発生防止・解消等」をもとに整理しています。

数字から

全国に25.7万haの荒廃農地があります。

令和6年度は、そのうち9.8万haが再生利用可能とされています。一年間に新たに発生した荒廃農地は2.4万ha、再生利用された面積は0.8万haでした。

25.7万ha

全国の荒廃農地

9.8万ha

再生利用が可能

2.4万ha

1年間で新たに発生

出典:農林水産省「令和6年度の荒廃農地面積」(令和7年3月31日現在)

再生利用が可能な荒廃農地の推移

平成27年から令和6年度までの全国値です。令和3年度から調査内容が見直されているため、令和2年以前との単純比較には注意が必要です。

単位:万ha。出典:農林水産省「農地に関する統計」「荒廃農地面積の推移」

25.7万haの内訳

整地などによって再び使えると見込まれる土地と、再生が難しいと見込まれる土地があります。

25.7万ha令和6年度
再生利用が可能9.8万ha
再生利用が困難15.9万ha
令和5年度
新たに発生
2.5
再生利用
1.0
令和6年度
新たに発生
2.4
再生利用
0.8

発生・再生利用の単位も万haです。

出典:農林水産省「農地に関する統計」「荒廃農地の発生防止・解消等」。※令和6年能登半島地震の影響により、珠洲市を含む石川県内の一部市町については、荒廃農地面積の一部に過年度の数値を用いて集計されています。

なぜ増える?

理由は、一つではありません。

人のこと、暮らしのこと、土地の条件、災害。いくつもの事情が重なります。

人

高齢化・担い手不足

農業を続ける人や、引き継ぐ人が見つかりにくくなっています。

暮

人口減少

水路や畦畔などを地域で一緒に管理することも難しくなります。

地

土地条件

狭い区画や排水、傾斜などが、作業を続ける負担になることがあります。

災

地震・豪雨

農地や水路、農道の被害が、もう一度農業を始める大きな壁になります。

私たちにできること

全部を直すことはできない。
でも、人が来る理由はつくれる。

農地や水路の本格的な復旧は、農業者や行政、専門の方々が進めています。私たちはその代わりをするのではなく、まず土地を知る人、能登を訪れる人、地域の方と話す人を増やすところから始めます。

能登の農地の様子

2026.9.20

まずは、洲巻地区の田んぼから。

約20m×50m、約1,000㎡の田んぼをお借りし、9月20日にここで泥ん子運動会を開催しました。今回使用した土地は、2027年春にレンコン栽培へ活用される予定です。

泥ん子運動会当日の洲巻の田んぼ全体の様子
9月20日の競技中の会場。約1,000㎡の田んぼを使いました。

NOTO Re:Bloomの考え方

泥ん子運動会から始めました。

「能登に来た」「田んぼに入った」「地域の人と話した」という経験が、もう一度能登へ来る理由になればと考えています。

土

田んぼを使ってみる

実際に人が入ったことで、安全面や排水、動線など、次に考えるべきことが見えてきました。

来

来る理由をつくる

「支援だから」ではなく、「楽しそうだから行ってみたい」と思って来てもらえるイベントを目指しました。

話

地域の方と話す

競技の合間や休憩中に、地域の方・参加者・学生が話す場面がありました。

次

次の活動に生かす

2026年にやってみて分かったことを残し、次は別の耕作放棄地での活動に生かします。

洲巻の田んぼで、実際に開催しました。

9月20日の実施結果は、開催レポートにまとめています。

開催レポートを見る
開催レポート9/20の記録